2025年6月20日

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DOBOT MG400 C++ SDK 環境構築から実行まで

プログラム概要

本プログラムは左右にアームを動かすプログラムになります。

ループ処理をつかっているため、左、右、左・・・・・・と交互に繰り返し動作します。

システム構成概要

WindowsPC上にROS環境構築し、サンプルプログラムをビルドし、シミュレータ環境で実⾏します

システム構成概要図

⽤意するもの

ハードウェア

  • DOBOT MG400 (本マニュアルではMG400)
  • WindowsPC (本マニュアルではWindows11)
    ・空きストレージ 10GB以上
    ・メモリ 8GB以上

ソフトウェア

  • DobotStudio Pro バージョン2.8.3
  • Windows PowerShell
  • Ubuntu リリース20.04 LTS
  • Robot Operating System 1 バージョンNoetic(以降ROSと表記)
  • ソースコード
    ・実⾏する動作プログラム
  • 各種API
    https://github.com/Dobot-Arm/TCP-IP-4Axis-CPP

事前準備

  • MG400を起動
  • PCとMG400をLANケーブルで接続する
  • コントローラーのLAN1に接続する
  • DobotStudioProでMG400をEnableにする
  • DobotStudioProの設定->リモコンからTCP/IP2回開発を選択し適応をクリックする

⼿順概要

  1. Ubuntuインストール
  2. 環境構築
  3. ソースコード作成
  4. ビルド
  5. 実⾏

下記から詳細⼿順を参照します。

1. Ubuntuインストール

Windows PowerShellを管理者権限で起動し、下記コマンドを実⾏する

ディストリビューションをインストール

wsl --install -d Ubuntu-20.04

インストールまで10分ほどかかる場合があります。 また、インストール後再起動を求められた場合、PCを再起動しUbuntuを起動させてから次の⼿順に移ります。

ユーザー名とパスワードを設定

Installing, this may take a few minutes ...
(省略)
Enter new UNIX username:(任意のユーザー名を入⼒)
New password:(任意のパスワードを入⼒)
Retype new password:(設定したパスワードを入⼒)

下記のような表記になっていればUbuntuのインストールは完了です。

(ユーザー名)@(マシン名):~$

このまま⼿順2に移⾏します。

2. 環境構築

Ubuntu上で下記コマンドを実⾏する

作業⽤ディレクトリを作成

(ユーザー名)@(マシン名):~$ mkdir mg400_cpp_workspace

作業⽤ディレクトリへ移動

(ユーザー名)@(マシン名):~$ cd mg400_cpp_workspace

Githubから各種API取得

(ユーザー名)@(マシン名):~$ git clone https://github.com/Dobot-Arm/TCP-IP-4Axis-CPP

過去にGithubから取得しており削除したい場合

(ユーザー名)@(マシン名):~$ rm -rf TCP-IP-4Axis-CPP

このまま⼿順3に移⾏します。

3. ソースコード作成

Ubuntu環境内で展開したAPIフォルダ「TCP-IP-4axis-CPPCppDemo」中に動作プログラム「DobotTcpDemo.cpp」を下記の通り作成します。

サンプルプログラムのご提供をご希望の方は、下記メールにてお問い合わせください。

4. ビルド

Ubuntu上で下記コマンドを実⾏する。

ビルド対象があるディレクトリへ移動

(ユーザー名)@(マシン名):~$ mkdir mg400_cpp_workspace

ビルドコマンドを実⾏

(ユーザー名)@(マシン名):~$ cd mg400_cpp_workspace

下記のようになりましたらビルド完了です。

[ 11%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/DobotTcpDemo.cpp.o
[ 22%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/BitConverter.cpp.o
[ 33%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/Dashboard.cpp.o
[ 44%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/DobotClient.cpp.o
[ 55%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/DobotMove.cpp.o
[ 66%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/ErrorInfoBean.cpp.o
[ 77%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/ErrorInfoHelper.cpp.o
[ 88%] Building CXX object CMakeFiles/DobotTcpDemo.dir/api/Feedback.cpp.o
[100%] Linking CXX executable DobotTcpDemo
[100%] Built target DobotTcpDemo

5. 実⾏

緊急停⽌ボタンを解除します。 Ubuntu上で下記コマンドを実⾏する。

プログラム実⾏

「TCP-IP-4Axis-CPPCppDemo」にいる状態で下記コマンドを実⾏する

(ユーザー名)@(マシン名):~$ bash runDemo.sh

シャットダウン⽅法

Ubuntuターミナル上でCtrl+Cキーを押し、プログラムを終了させます。

(2025/06/06 現在)