2024年11月22日
- DOBOT NOVA Series
- ハードウェア
DOBOT Nova2 導入までに準備しておくこと
ロボットアームは製品により、サイズや必要な電源サイズなど仕様が異なります。
それぞれにあった環境を整えることで、ロボットアーム導入のメリットを最大限生かすことができます。
動作可能環境の確認方法
DOBOT Nova2のカタログスペック
Nova2 | |
---|---|
本体重量 | 11 [kg] |
ペイロード | 2 [kg] |
リーチ | 625 [mm] |
TCPの最大速度 | 1.6 [m/s] |
繰り返し精度 | ±0.05 [mm] |
IP規格 | IP54 |
騒音 | 65 [dB] |
温度範囲 | 0 ~ 50 [℃] |
消費電力 | 100 ~ 250 [W] |
本体材料 | アルミニウム合金、ABS樹脂 |
環境整備
電源の確認
一般家庭のコンセントに流せる電流は15Aまで、電圧は100Vまでです。よって一つのコンセントで使用できる合計電力量は1500Wとなります。
(電流)15A × (電圧)100V = (電力)1500W
Nova2であれば一台当たりの消費電力が100W~250Wである為、一般家庭に設置されているコンセントでも使用可能です。Nova2を複数台同時に使用する場合は、使用するコンセントの最大電力量を必ず確認し、消費電力の合計が最大電力量以下になるよう注意してください。また、Nova2以外に既に電化製品を利用している場合は、元となるブレーカーの最大電力量にも注意する必要があります。
*製品購入前に、ご自身の建物で使用できる電力量を確認することで、ブレーカーの遮断などのトラブルを防止することが出来ます。
十分な広さの確保
製品のリーチに対し十分な範囲を確保することで、製品の衝突やそれに伴う欠損を防ぐことが出来ます。
625[mm]
1000[mm]
青丸の範囲内に障害物が存在しないようにすることや、ロボットアーム動作中に赤丸の範囲内に入らないよう床にテープを貼ってリーチを可視化することもトラブルの防止に有効です。
設置用の架台の準備
ロボットアームを安全に動作させるためには、本体をボルトで固定する為の架台が必要になります。
特に今回例に挙げているNova2はボルトで固定しなければ自立することができません。
Nova2は架台に固定する為のボルトが製品に同梱されていますが、架台は別途購入もしくはDOBOT社のマニュアルから製品寸法を確認し、自身でご用意していただく必要があります。
設置箇所の積載荷重の確認
建物には運び込める重量に上限があります。この上限を超えて物を設置してしまうと、床が抜け落ちるなどの重大な事故に繋がる恐れがあります。
DOBOT社製の協働ロボットは軽量な物が多く、大抵の場合床の積載荷重を考慮する必要はありません。
しかし、ある程度重量のある装置に新たに協働ロボットを追加する場合は床の積載重量をあらかじめ確認しておくことで、不安を拭うだけでなく不慮の事故を防ぐことが出来ます。
安全確保
安全教育に関して
本ページで紹介しているNova2などの協働ロボットは例外とされる場合もありますが、協働ロボットを含む80W以上の出力で稼働するモータを搭載した産業用ロボットを扱う際には資格の取得が必須となっており、労働安全衛生法 第59条 第3項によって「産業用ロボットの教示等の業務に係る特別教育」を事業者が従業員に対し受講させることが義務付けられています。特別教育に試験などは無く、外部受講の場合は受講を証明する修了証が発行されます。
ロボット稼働時の禁止行為について
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(2024/11/22 現在)