2024年11月22日

  • DOBOT CRA Series
  • ハードウェア

DOBOT CRA Series ティーチング&プレイバックの使い方

ティーチング&プレイバックとは

ティーチング&プレイバック(Teaching & Playback)とは、CRAの操作方法の一つで、期待する動きを手動でロボットアームに教え、その動きを自動で再現させる技術です。この方法は、産業用ロボットや自動化システムで広く使用されています。 ポイント指定ではロボットが最短距離で動きますが、ティーチング&プレイバック機能では必ずしも最短距離を取らず、記録された軌道に従います。この機能を使えば、障害物を避けるなどの複雑な経路設定が可能です。

ティーチング&プレイバック手順

  1. Dobot Studio Pro と接続しイネーブル状態にしてください
  2. 本体の【軌道記録ボタン】を押します。インジケーターライトが黄色に点灯したら起動記録モードです。
    軌道記録ボタン
  3. 任意の経路に沿って、手でゆっくり動かしてください。
  4. 動かし終わったら再度【軌道記録ボタン】を押してください。インジケータライトが緑に点灯(イネーブル状態)したら、記録が完了です。
  5. 記録した動きを再現するには、【軌道プレイバックボタン】を1秒押してください。再現中はインジケータライトが緑色でゆっくり点滅します。
    プレイバックボタン

    ※再現中にコントロールパネルなどを操作するとエラーが発生するため、再現が終了してから操作を行ってください。

    エラー

Dobot Studio Pro 4.5でのティーチング&プレイバック手順

アプリ上でもティーチング&プレイバックを行うことができます。

アプリ上ティーチング&プレイバック
  1. Dobot Studio Pro 4.5 を開き、CRAと接続します。
  2. ①【設定】→②【軌跡の再現】を開けると、ポイント座標作成画面に移動します。
  3. ③【+軌跡を新規作成】を選択すると本体がハンドガイドモードに入りますので、自由に動かしてください。
    ハンドガイドモード
  4. 軌跡を記録中は以下のような画面が表示されます。移動が終了したら【保存】をクリックしてください。
    記録中画面
  5. 保存された軌跡は軌跡ファイルに追加されます。④【軌跡の再現】を選択することでプレイバックが可能です。

プログラムに組み込む

Blocklyを使用して以下のブロックを使うと、プログラムに記録した動きを組み込むことができます。また、スピードの設定も可能です。

Blockly

ティーチング&プレイバックの特徴

メリット

  • プログラミングを直接記入する必要がないため、初心者でも使いやすい。
  • 障害物を避けるための複雑な経路設定が可能。

デメリット

  • 手動のため細かい調整は難しい。

応用例

  • 組み立て作業/溶接/塗装 など
  • (2024/11/22 現在)